いま、子どもたちの心の荒廃が大きな社会問題となっています。
その理由として、幼児期から「心を育てる」ことをおろそかにしてきたことが、大きな反省点としてあげられています。
人間が育つということは、心が育つということです。
それは端的には「生かされて生きているいのちにめざめる心」が育つということにほかなりません。自分自身のいの
ちの尊さに目覚めることができてこそ、初めて他の人々の人格を敬ったり、他の生きもののいのちを尊ぶことができるようになるからです。
そこで、私たちはすべてのことを意識し始める幼児期だからこそ、豊かな宗教的情操環境の中でいのちの尊さにうなずく心を大切に育むあり方を保育の方針としているのです。